しかし、作曲・編曲を仕事にしたいと考えるならば、ただ楽しむだけでなく、自分を高め、実力・経験を身に付けていかなければなりません。
趣味でない作曲・編曲をするために最低限、以下のことを覚えておくことが必要です。
・自分の音楽的背景を作る
・楽器のことを知り、演奏を習得する
・楽曲のコピーが全ての始まり
・コード理論の習得・必要性について
・作品は積極的に発表して人に聴かせる
・目的・目標を持つ
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◇自分の音楽的背景を作る
皆さん自分の好きなアーティストやミュージシャン、作曲家、などが一人はいると思います。
その彼(彼女)等のほとんどが数百・数千ものアーティストの作品を聴き、自分なりに消化して自分の作品やスタイルにつなげています。
おそらく、自分のまだ知らない自分好みのアーティストや楽曲がたくさん眠っているので、先入観を持たずに色々な音楽を聴くことが大切です。
そうすることによって、より自分の音楽の好みや方向性を明確にすることができます。
また、多くのアイディアやインスピレーションを得ることができるでしょう。
自分がどんな音楽が好きかを知ることは、嫌いなものを知るということでもあります。
なぜ、好きなのか、嫌いなのか、それぞれの傾向など自分なりに分析してみると、色々な発見があるでしょう。
なかなか普段聴いている音楽と違うジャンルの音楽に興味を持てないと思う人も多いでしょう。
そういう人は、自分の好きなアーティストのルーツ(影響を受けたアーティスト)を探りながら幅を広げて聴いていくと入りやすいと思います。
伝記やインタビューなどで公言している人も多いので、探してみるとよいと思います。
◇楽器を始めよう
自分が好きな自作曲をするアーティスト・作曲家を思い浮かべてください。
楽器ができない人がいるでしょうか?
中には楽器のできないアイドルの人などが作曲しましたと言っていることもまれにありますが、その裏では、録音された素の鼻歌をアレンジャーが不安定な音を必死に音符に起こし、曲として成立するよう組み替えたりして四苦八苦している、そんなことが行われているでしょう。
そんなの自分で作曲したと胸を張って言えますか?
また、自分の足りない部分全てをサポートしてくれるスタッフが居ないのであれば(相応の報酬になるものでなければ、誰もやりたくない仕事です)、自分で楽器をできるようになるしか無いのです。
作曲をしようと思っても楽器を演奏できないと、なかなかカタチにすることができません。
例えば、鼻歌だけ、アカペラのデモを聴かせても、ほとんどの場合、他人には全く伝わらないでしょう。
初心者でも最低、メロディーに伴奏を付けたり程度の演奏能力は直ぐ必要になりますので、努力が必要です。
特に編曲をする場合は楽曲で演奏される各パートを作るわけですから、それぞれの楽器の奏法を知らなければ、具体的な音にできません。
また、自分以外の人が演奏するとしても、プレーヤーにどのように演奏するのかに指示ができません。
アレンジャー(編曲者)はポップス等でつかわれる楽器を一通り手にして、楽器の奏法や特性を知っておくべきでしょう。
特に4リズムと呼ばれる中心的な役割の楽器(キーボード(ピアノ)、ギター、ベース、ドラム)に関しては、一通り演奏できることが好ましいですし、実際にほとんどのプロの人は演奏ができます。
そのうち、最低1つはメイン楽器として、プレイヤーとしても演奏できるレベルであることが好ましいでしょう。
すぐ出来るようにとは言いませんが少しづつでも楽器をマスターしていくよう努めましょう。
◇コピーが全ての始まり
作曲や演奏の経験がない人が初めから、人々から認めてもらえる表現力豊かな楽曲を書くことは、まず不可能ですし、自分が納得することもないでしょう。
まずは自分の感動した曲・好きな楽曲をコピーし、その楽曲のなにが感動させるのか、どこが好きなのかを理解し、感覚を体験することによって表現力を身につけることができるし、楽器の習得にもつながります。
楽譜を見てのコピーに慣れて、楽器にも慣れてきたら、耳コピにチャレンジしましょう。
初めはなかなか聴き取るのが難しいと感じると思いますが、間違っても良いので、自分なりにコピーするところから始めれば大丈夫です。
たくさんコピーしていく間に耳が(聴く感覚が)鍛えられて、徐々に耳コピも正確になってきます。
その頃には、以前にコピーしたことのある曲をも聴き直して自分が間違っていた部分に気づければ、成長していると気づけるはずです。
なるべく完コピ(完全コピー:音符的な正確さだけでなく、微妙なリズムの揺れや音程のズレなども完璧にコピーすること)を心がけることで、表現力広もがります。
◇コード理論の習得について
ポップス/ジャズなどはその伴奏のほとんどがコード(和音)を中心として作られています。
コード理論を習得することで、メロディーにハーモニーを付けることが簡単にできるようになり、表現の幅を広げることができます。
同じメロディーであっても、どんなコードを付けるかによって全く聴こえ方が違うので、アレンジにおいても、大変重要です。
最初は好きな曲をコピーしながら、基本的なコードを覚えられたら、その曲のコード進行がどのようにできているのか、その楽曲で使われているコードの機能、コード進行などを分析してみると色々な発見があります。
卓上の空論にせず、生きた知識にするためには実際の曲と照らし合わせて理解していくのが一番良い方法でしょう。
音楽理論の必要性についてはコチラをご覧ください。「音楽理論って必要なの?」
◇作品は人に聴かせる
他人にオリジナル曲を聴いてもらう場合は、完成しているものを聴かせましょう。
自分では、未完成のデモを聴いても、完成形のイメージが出来ていて頭の中で足りない部分が補完されて変に聴こえないでしょうが、第三者にとっては、聴いた音が全てなので、未完成は未完成でしか無いのです。
とりあえずのデモだとしても、なるべく完成形に近い形にした方が参考になる意見をもらえるでしょう。
自分の作品は進んで他人に聴かせてその批評を聞きましょう。
一生懸命つくった曲にケチ付けられるのは誰でも不愉快だと思いますし、そういった意見は少なくないでしょう。
しかし、自分も納得できる意見もたくさんあるハズです。
音楽をやっている人は、時として「素人の意見だから参考にならない」とか理由を付けて聞き入れないことも多いと思いますが、多くのリスナーはその「素人」だということを覚えておくべきです。
なるべく素直に、自分のプライドとのバランスを取りながら、次の作品につなげていくことが大事だと思います。
プロになれば、役割分担で、自分を売り込んでくれる人ができるかもしれませんが、アマチュアのうちは、自分自身が自分の営業マンです。
色々な場面で積極的に自分を売り込んで、今のうちから営業能力も養っていく必要も少なかれあるのです。
「自分でまだ未熟だから..」となかなか自分の作品を他人に聴かせようとしない人が居ますが、他人はどう思うかわかりません。ひどい批評を受けることもあるでしょう、しかし、良いと言ってくれる人も中にはいるでしょう。
音楽に正解など無いのですから、一つ作品を完成させたら次はもっと良い作品をと、自分がレベルアップした分、すぐに次のハードルが出現してきます。
永遠に完成した自分が出来ることは無いのですから、たとえ、未熟だったとしても、自分である程度自信が付いてきたら、どんどんアピールして色々な経験を積んでいく方が、結局は近道なのです。
◇目的・目標を持つ
なるべく具体的な目標を持ちましょう。
目標が無ければ、自分が今何をすべきなのかすら判断できません。
アーティストデビューするぞ!などの大きな目標(長期的な目標)と、いつまでに何曲作る、いつまでにライブをやる、などの小さな目標(短期的な目標)を持つことで、自分がすべきことを具体的にし、それをこなしていくことが一番の近道となるでしょう。
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ひとつづつとは言わず、できることはどんどん行動していきましょう。
特に音楽関係の仕事は人とのつながりがとても大事です。
仕事という意味では、人付き合いのマナーとか一般の社会人と変わらない部分もたくさんあります。
そういう意味では芸術家気取りで横柄な人より、実力がありながら謙虚な人の方が現場でも好まれるでしょう。
どんどん積極的に行動して交友関係を広げることはとても大切ですが、なかなかそうできない人もいるかと思います。
そんな方は音楽専門学校などに入ってみるのも良いかと思います。
周りが皆、音楽をやっている人なわけですから、自然と音楽仲間が増えて行きます。
しかし中には、学校に入っても自分の思うようにいかない事を学校や周りのせいにばかりして、成長できない人もいます。
結局は自分次第なので、何度も書いているように行動していくことが大事です。
あと、芸術分野の仕事だとはいっても、ある程度の社交性や協調性は必要だということも忘れずに。
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