lesson5 - 音楽のKey

雑記│ 2007年04月07日
lesson-3ではメジャースケールlesson-4ではマイナースケールについて学びました。

ラシドレミファソラ
ラシドレミファソラ
楽曲は基本的にこれら特定のスケールを基にしたメロディーから成り立っています。
(部分的にスケール外の音を使うこともありますが。)
楽曲がどのスケールを基にできているかをKey(キー):調によって示します。
今回はこの音楽のKey(調)について説明していきます。

◇この記事の内容
・音楽のKeyとは
・平行調
・各Keyの構成音
・異名同調
・曲のKeyの高さはどのように決まる?


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◇音楽のKeyとは


メジャースケールから成り立っているKey(キー)をメジャーKey(長調)といい、マイナースケールから成り立っているKeyをマイナーKey(短調)といいます。

あらかじめ楽曲のKeyを明示することで(五線譜なら調号)、例えば、Cメジャースケールからできている曲なら、CDEFGAB(ドレミファソラシ)以外の音(C♯D♯G♯A♯)の音は(基本的に)使わないと分かり、12種類ある音が7種類に絞られるので、演奏する音が把握しやすくなります。

また、楽譜では調号であらかじめ変化記号の付く音を示すことで、音符一つ一つに変化記号を書かなくて済み、譜面をすっきりと見せることができます。

keyがDメジャーなら…その曲で使う音は、D,E,F#,G,A,B,C#,D
※調号で付けられる変化記号の場所は決められていますが、
オクターブの上下に関わらず変化が適用されます。


◇平行調


CメジャーKeyとAマイナーKeyのように主音(スケールの始まりの音)は違うが、構成音が全て共通している調には同じ調号が使われます。このような関係を持つ調を平行調といいます。

平行調
Cメジャーの平行調はAマイナー    Aマイナーの平行調はCメジャー

※マイナーKeyはナチュラルマイナーとして扱います。
ハーモニックマイナーやメロディックマイナーは、
#や♭などの臨時記号(変化記号)で対応します。


◇各Keyの構成音


各keyで使われる音は、♯と♭が混在していると分かりにくい為、#系か♭系に分かれます。
C Major(メジャー)、A minor(マイナー)は♯も♭も付かないのでどちらでもありません。

#系のKey

メジャー:G Major、D Major、A Major、E Major、B Major、F# Major

マイナー:E minor、B minor、F# minor、C# minor、G# minor、D# minor

※↓各スケールをスクロールして見れます。一覧はこちら
#系のスケール
#系のスケール
音を確認してみましょう。(鍵盤をクリックで音が鳴ります。)

♭系のKey

メジャー:F Major、B♭ Major、E♭ Major、A♭ Major、D♭ Major、G♭ Major、C♭ Major

マイナー:D minor、G minor、C minor、F minor、B♭ minor、E♭ minor、A♭ minor

※↓各スケールをスクロールして見れます。一覧はこちら
♭系のスケール
♭系のスケール

音を確認してみましょう。(鍵盤をクリックで音が鳴ります。)


◇異名同調


音の高さは12種類なので、メジャー12種類 + マイナー12種類の24種のKeyがありますが、鍵盤上で同じKeyであっても、譜面上でシャープを用いるか、フラットを用いるかによって名称が違くなるKeyがあります。これを異名同調といいます。

◇異名同調

B Major(B minor) = C♭ Major(A♭minor) 
F♯ Major(D♯minor) = G♭Major(E♭minor)
C♯Major(A♯minor) = D♭Major(B♭minor)


◇曲のKeyの高さはどのように決まる?


スケールでは音の並び方を変えずに始まりの音を変えると色んなKeyのスケールができました。
これと同様に、メロディーの音同士の高さの関係がそのままであれば、色んなKeyで同じメロディーができるわけですが、Keyはどのように決めたら良いでしょうか?

楽曲のKeyの高さは以下の事などを総合的に判断して決めます。

●イメージに合ったKeyを選ぶ。
keyによって、全体の音の高さが変わってきますので、同じメロディーでも印象が違ってきます。
その曲のイメージに一番合うkeyを選択します。

●楽器の特長に合わせる。
曲を演奏する楽器によって、音域や奏法上、出せる音に制限があります。
また楽器によって、一番得意(きれいに聴こえる)音域が違います。
楽曲の中心的な楽器に重点を置いてその楽器の音域・響き・奏法上の制限を考えた上で、最適なKeyを判断します。

●ヴォーカリストの歌が活かせるkeyを。
歌モノの曲であれば、主役となるヴォーカリストの歌が一番活かせる音域にKeyを合わせることになります。
近年のポップスでは(特にチャートに入るような曲)、高い音に重点を置かれることが多いので、曲のメロディーの一番高い音を、ボーカルの出せる一番高い音に合わせてKeyを決めたりします。(高いと言っても、歌が苦しい感じに聴こえない程度です。)


※メロディーの音域(一番高い音から一番低い音までの範囲)がボーカリスト、楽器の出せる音域範囲に収まっていなければ、いくらKeyを変えても歌えない(演奏できない)ので、作曲する時点で注意が必要です。
いくら良いメロディーでも、ヴォーカリストが歌えなければ、意味がありません。ヴォーカリストの音域に合わせてメロディーを変える必要が出てくる場合もあります。
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